訂正・絶代佳人

合同会社琉球の未来

2023年02月08日 15:43

私が作った五言律詩(107回目) 絶代佳人

唐山 傾国在り 
(唐山 傾国在)
名号は 西施と曰う 
(名号 曰西施
)

≪中国に絶世の美人がいた。
その名前は西施という。≫

絶代・・・絶世。

唐山・・・中国。

傾国・・・絶世の美人。

名号・・・名前。

西施・・・春秋時代の越国の美女。

越女 心(むね)を病んで矉(ひん)し 
(越女 矉心病)
醜人 爾(そ)の姿を娟なりとす 
(醜人 娟爾姿
)

≪美人で有名な西施は胸を病んでいたために、
自分のすむ村で、いつも眉(顔)をしかめていた。
すると、同じ村に住む醜女(しこめ)が
これを見て、美しいなあと感嘆した。≫

越女・・・美女の代名詞。西施のこと。

矉・・・眉(顔)をしかめる。

娟・・・しなやかに美しい。
女性・景物などに用いる。

焉(これ)を倣(なら)いて 里巷に顰(ひそ)め 
(倣焉 顰里巷)
是を見て 淒其(せいき)広ごる 
(見是 広淒其
)

≪醜女は、これを真似て村里で
眉(顔)をしかめて歩き回った。
これを見た村人たちの間では、ぞっとするほど
悲しく寂しい気持ちが広がった。≫

倣・・・まねる。人のした通りにする。

里巷・・・むらざと。

顰・・・眉(顔)をしかめる。
【顰に倣う】の典拠を参考にする。

淒其・・・ぞっとするほど寂しく悲しい。

艶絶 何の意か有る 
(艶絶 有何意)
今に経(いた)るまで 民知らず 
(経今 民不知
)

≪この上なく美しいというのは、
何の意味があるのだろうか。
今に至るまで、人々には分からない。≫

艶絶・・・この上なく美しい。

有何意・・・何の意味があるのだろう。

民・・・一般の人々

上平声四支韻≪施・姿・其・知≫




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