訂正・効自然循環
私が作った五言律詩(88回目)
効自然循環(自然の循環に効う)
身世 何の意か有る
(身世 有何意)
吾れ 結論に達すること 無し
(吾無 達結論)
≪人の一生は、何の意味があるのだろう。
私は以前から考えてはいるが、
まだ結論に至ることは無い。≫
効・・・法則にならう。
循環・・・一回りして出発点にかえり、
それを繰り返すこと。
身世・・・人の一生。
有何意・・・何の意味があるのだろう。
結論・・・論じつめた最後の意見。
少(わか)き時から 名利薄く
(少時 名利薄)
老い至りて 計図煩わし
(老至 計図煩)
≪私は若い時から、
名誉と利益もわずかでしかなく、年老いてから、
はかりごとをたてるのが煩わしくなってきた。≫
名利・・・名誉と利益。
計図・・・はかりごとをたてる。
春は静かに 植滋るを待ち
(春静 待滋植)
冬は厳しく 根に復(かえ)るを上とす
(冬厳 上復根)
≪春は心穏やかに、草木がふえ広がるのを
楽しみにして待っている。
そして寒さが厳しい冬には、
植物が根に復るのを願っている。≫
静・・・おだやか。
植・・・草木の総称。
滋・・・ふえ広がる。
復根・・・根源に立ち返る。
老子・第十六章を参考にする。
人生 還た是くの若(ごと)し
(人生 還若是)
命に安んじ 躬(み)存すに謝す
(安命 謝躬存)
≪植物が最終的には根に復るように、
我々人生も同様である。
私の今後の人生は、
運命(天命)を静かに受け入れ、
我が身が生きていることに感謝している。≫
命・・・天の定め。天の神の意向。天命。
謝・・・感謝する。
上平声十三元韻(論・煩・根・存)
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