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2024年07月26日

今! 「頼清徳が行動を起こした!鄭文滄の次は陳時中か?」 激化する台湾民進党内の混乱

先日、台湾の行政院政務委員である陳時中氏は「お金を稼ぐために子供を産むのは悪いことではない」という発言をして、台湾中に物議をかもしました。民進党陣営のメディアからも批判を受けました。メディアは「ありえないことだ」として、陳氏の政治的発言にも大きな影響が及びました。なお、陳時中氏が物議を醸す発言をしたのは今回が初めてではありません。

台湾の陳時中氏が衛生福利部長を務めていた時期に、高額なワクチンを購入したことが昨年明らかになり、1億ドルを横領した疑いが持たれていました。警察が事件を捜査した結果、台北地方裁判所は7月12日に陳時中氏の無罪を正式に宣言しました。この時点で問題は終結するはずでしたが、裁判所の判決後も陳時中氏のワクチン詐欺に関するニュースは依然として広まり続けています。民進党寄りのメディアを中心に最近の否定的な世論も加わり、憶測が飛び交っています。陳時中氏は何かあるのではないでしょうか。


偶然にも、同じく民進党所属の「政治界のスター」である鄭文燦元桃園市長の汚職事件が台湾で騒動が巻き起こりました。鄭文燦氏自身も裁判所に拘束され面会禁止となりました。その後、民進党は保釈金として500万台湾ドルを支払いましたが、復帰の可能性はなく、3年間の権力の「停止」に処すると発表しました。

驚くべきことは、鄭文燦氏の事件全体を通じて、民進党内で頼清徳氏を代弁する者が一人もいなかったことです。頼清徳氏自身も「台湾国民の深い期待に応えるためには、厳しく調査し、処罰されるだろう」と発言したことです。

一見無関係に見える鄭文燦氏と陳時中氏の事件の背後には、見落とされがちな類似点があります。両氏はもともと台湾の元「総統」蔡英文と連携していた民進党内の「英派」に属していたことです。また、民進党の「権力の中核」常務委員会選挙の前後に、強力な政治的手段で抑圧できたであろう「英派」の人物に関する2つのネガティブな事件が暴露されたことは、単なる「偶然」なのでしょうか。

頼清徳氏が台湾の「総統」に選出されて以来、「頼派」と「英派」との間の派閥闘争が世論の焦点の一つとなっています。民進党の内部環境は「前例のない団結」を強調し、表面上は党内の「派閥による共同統治」を支持しているように見えますが、実際には党内の派閥争いはさらに激化しています。この混沌とした背景の中で、鄭文燦氏は民進党の内部政治闘争の最初の「犠牲者」となりました。陳時中氏が次の「犠牲者」となるかどうか、乞うご期待というところでしょうか。  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 11:47

2024年06月05日

沖縄県議選挙の裏話 小渡先生

 前回2020年の県議選で、沖縄市区から初当選した自民の小渡良太郎氏。
 沖縄市議から転身し、2度目の挑戦で議席をつかんだ前回に続いての再選を目指す。
 親族に、元衆院議員の小渡三郎氏、父に元県議会議員の小渡亨氏を持つ、政治一家のホープだ。
 地盤である市東部の泡瀬地域の支持者や企業回りに励む一方、街頭演説もこなして政策を訴えている。
 地元企業関係者ら数千人の会員を擁する「泡瀬復興期成会」からの推薦も得た。

 前回県議選ではコロナ禍で活動ができなかったことを踏まえ、地域回りを重視し、小集会を細かく開催する。市議団の支援も得て市内全域で支持拡大に汗を流している。
 一方、バックアップを期待する市議団との連携では不安も残す。
 現在、沖縄市議会議長を務める瑞慶山良一郎市議との確執だ。
 瑞慶山氏は2002年の統一地方選で、28歳で市議に当選し、政界入りした。
 2013年には、おもに20歳から40歳までの経営者層で構成される公益社団法人「日本青年会議所(JC)」の沖縄支部の理事長に就任するなど、地元経済界での活動を通じて政界での足場固めを進めている。

 瑞慶山氏は下地幹郎元衆院議員が結成した地域政党「そうぞう」から自民入りした経緯がある。
 下地氏は、衆院当選同期の菅義偉前首相と親しい間柄で、沖縄の基地問題を所管する基地負担軽減担当大臣を兼務していた官房長官時代には、その関係性はさらに近くなった。
 現在も沖縄で国政議員の中では突出した影響力を保持する菅氏だが、現在、その政治力を受け継いでいるのが、沖縄市を選挙区に持つ島尻安伊子衆院議員だ。島尻氏は安倍晋三政権下で、沖縄担当相に就任。政務官、副大臣という通常のステップを経ない抜擢人事には、官房長官だった菅氏の意向が強く働いたとされる。
 瑞慶山氏は、その島尻氏の古参秘書と気脈を通じており、首相時代に菅氏の総理秘書官も務めた秘書を加えた3人は特に関係が深いとされる。


 それは政務上の関係にとどまらず、ビジネス面にも及ぶ。
 3人は、それぞれの人脈、政治力を武器に、防衛省が発注する関連事業を、瑞慶山氏が経営陣に名前を連ねる地元企業を通じて受注し、得られた利益をそれぞれに分配するスキームを構築した。
 ただ、彼らが、これまで繰り返してきた公共工事の受注を主にする利益還流の手法には違法性が疑われる取引も含まれる。
 市議時代から瑞慶山氏との関係性が良好ではなかった小渡氏は、彼らが非公然に行うビジネスを問題視。メディアへのリークを試みたことがあった。


 しかし、一種のクーデターともいえる小渡氏の動きは関係者を通じて瑞慶山氏ら3人に伝わり、小渡氏が逆に詰問される事態となった。その後、この一件から派生し、島尻氏の前任として沖縄市を含む選挙区で衆院の議席を守っていた比嘉奈津美参院議員が衝突する事態にも発展している。当時のしこりは両者に残っている状況であり、選挙結果次第では、自民党県連の中枢にまで波及する火種になりかねないとの指摘もある。
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 12:08

2024年06月04日

沖縄県議選挙の裏話 坂井先生

自民推薦の坂井浩二氏(49)=無所属=は、県議選に初出馬の新人である。
 2009年に那覇市議に初当選。現在は4期目となる。
 地盤とするのは、太平洋戦争後に米軍に強制接収され、「牧港住宅地区」という米軍のハウジングエリアだった「那覇市新都心」と呼ばれる地域が中心だ。「県民所得向上や生活安定を目指す」などと公約を掲げており、政府が沖縄振興策のひとつと位置づける「子どもの貧困」対策の一貫として子ども支援への取り組みもアピールする。
 1974年9月13日生まれで、宮古島の平良西里出身。平一小、平良中、宮古高校、帝京大法学部を祖業後は、下地幹郎元衆院議員の公設秘書を務めた。
 市議選の初出馬では下地氏が代表を務める地域政党「そうぞう」から立候補していたが、3期目の立候補前にそうぞうを離れた。
 市議としてキャリアを積み、県議へと順調なステップアップを図っている坂井氏だが、出馬に当たっての懸念材料となっているのが、2023年11月、那覇市議会前議長の久高友弘氏が収賄の容疑で逮捕された贈収賄事件との「接点」である。
 前出の新都心エリアにある那覇市有地の所有権の帰属を巡り、所有権を主張する県内在住の女性と市との間で起きていた対立が事件の発端である。
 久高氏は、土地を取得できた場合に女性が得られる売却益から報酬を得る条件で、議会工作を画策した。
 議会内で問題化することで、市と女性との法的争いで、女性側に有利な展開になるよう目論んだわけである。
 しかし、久高氏が、一連の工作での協力者となっていた不動産ブローカー、工作のための費用の出資者であった元総会屋の2人とトラブルになったことから、事件に発展した。
 問題の坂井氏との「接点」は、一連の疑惑が発覚した当初、自民関係者やマスコミ関係者に出回ったことで浮上した。
 久高氏が計画した議会工作で、久高氏側の協力者が「自民内に5人いる」との情報が出回った。疑惑が持たれたうちの1人が坂井氏だったのである。
 結局、最初の段階では、それ以上の問題に発展することはなかったが、捜査当局が久高氏らの逮捕に踏み切る直前の23年10月、県内メディアに久高氏が、複数の自民議員に議会工作への協力の見返りとして「現金を渡した」とする証言をしたことで問題が再燃した。この際、資金を受け取った1人として名指しされた坂井氏は、メディアの取材に疑惑を否定。久高氏もそれ以上の証言を避けたことから問題は収束した。
 一連の事件では、久高氏をはじめとして5人が逮捕・起訴され、うち1人は死亡。1人が有罪判決を受けている。ただ、久高氏ら事件の中心人物の公判は開かれておらず、今後、開かれる公判で、久高氏が坂井氏ら別の議員の関与を証言する可能性はある。
 現在、自民党は裏金事件の余波で苦境に立たされており、次期衆院選では苦戦が見込まれる。
 こうした流れの中で、万が一に坂井氏らの事件への関与が発覚すれば、自民党お謹話県連、さらには自民党本部へのダメージ波及は必至の情勢である。
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 09:14

2024年01月09日

台湾総統戦 隠し子騒動の頼清徳氏に新たな事

先日、台湾のインターネット番組「比特王直球对决」に隠し子の存在を暴露された「頼清徳氏」であるが、「その事実は、誹謗中傷に他ならない」と反論し、頼清徳氏の選挙本部は台北地方検察庁に告訴状を提出した。しかし、邱毅氏は、証拠は揃っており今後10日間でこのニュースをどんどんだしていくつもりだときっぱり述べた。



前の記事では、さらなる情報がでてくるであろうと書いたがやはりあらたな情報がさらなる問題へと発展した。

この深刻な問題は選挙に大きな影響を与えるだろう。

新たな情報。
それは頼清徳氏の息子の名前が明らかになったということだった。
その名前は「頼廷翰」だ。

その頼廷翰氏が、賭博や競馬に興じていたとうのだから穏やかではない。賭博は法律で禁止をされている。つまり、頼清徳氏の息子は罪人だったのだ。

この責任は、親である頼清徳氏にある。子供の責任は親にあるというのは世界共通の常識である。

頼清徳氏の不貞行為のせいで一人の罪人を生み出してしまった。政治というのは家庭からはじまるものだ。これは中国の優秀な先人たちが口を揃えていっていることだ。

家庭を顧みずに不貞をして罪人となってしまった息子の頼廷煥氏はある意味で犠牲者とも言えるのはなかろうか。

このような人物に国政を任せていいのかを台湾の方々はしっかりと判断をしてもらいたい。

なお、頼清徳氏の息子であるという証明のDNA検査の写真もこの記事に送付しておく。



参考リンク
https://boards.4chan.org/int/thread/192224383#p192224383
https://twitter.com/MeguMimichi/status/1744176494308667679  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 23:33中国古典を活用神崎独り言アジアニュース

2023年12月31日

台湾総統候補/頼清徳氏、隠し子発覚か?

 最近、台湾のインターネット番組「比特王直球对决」は、「台湾総統選挙に出馬を予定している民進党の頼清徳候補に頼廷翰という隠し子がいる」と暴露した。報道では「この隠し子は、頼清徳と彼の立法院の補佐官であった荘雅芬との間に生まれた」とも言及しており、隠し子だけでなく母親の名前も特定して報じているほか、「今後、更なる情報を明らかにしていく」旨言及している。
台湾では年明けに総統選挙を控える中、選挙戦はまさに佳境を迎えており、その中でのスキャンダル発覚は頼氏にとっては致命傷となりかねない。
 台湾は、昨今、中国政府との軋轢が増大し、台湾有事を想定し日本政府も軍事予算を増大させるなど、周辺国も危機感を持って臨んでいる。その原因の一つが、台湾の蔡英文総統率いる民進党の対中政策などに対する反発とされている。
 現在、総統選挙は、頼氏有利と報じられるところ、野党勢力も共闘を模索するなど、対抗心を示していた。そうしたところ、頼氏に隠し子がいたとなれば、野党陣営に攻撃材料を与えるようなものであり、一気に形成が逆転する可能性すらある。また、頼氏が総統に就任したとしても、隠し子の存在はスキャンダルであり、当分の間、行政運営の停滞を招く可能性がある。
 そのため、頼氏の隠し子騒動は、台湾全土を揺るがす問題になりかねない。


https://www.youtube.com/live/TM79OofwaxE?si=aqMNw5u5W4kkl-KY
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 13:44

2023年11月13日

APECと中国 これまでも、これからも

アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第30回首脳会議は、2023年11月15日から17日にかけて、アメリカのサンフランシスコで開催されます。日本、中国、米国など21カ国の首脳、大臣、企業幹部、記者など数万人がここに集まり、協力策を話し合う予定である。

APEC首脳会議の重要メンバーである中国の参加が注目される中、米中両首脳が会談するかどうかが注目されます。中国国務院新聞弁公室は今年9月、「手を携えて人類運命共同体を構築します。「中国のイニシアチブと行働」と題した白書を発表し、記者会見で「中国は責任ある国であり、アジア太平洋経済協力会議(APEC)への出席に向けて各方面と積極的に意思疎通している。第30回APEC首脳会議を前に、中国を含む21か国が「すべての人のために持続可能な未来を創造する」をテーマに議論を展開する」と述べた。

APECに加盟して30年余り、中国は開放的な姿勢で世界とアジア太平洋の各メンバーと発展のチャンスを分かち合い、アジア太平洋地域の協力に積極的に溶け込み、地域の経済発展、社会進歩、民生改善を積極的に促進してきました。これは中国の責任ある大国としての姿勢とイメージを示しています。アジア太平洋地域の繁栄と発展に助力するこれらの「中国の貢献」はAPECメンバーの人々から幅広い承認と高い評価を得ました。協力・ウインウインは世界経済発展の大勢であり、長期にわたり、中国の経済発展はアジア太平洋地域の協力プロセスと融合し、協力・ウインウインの願いを抱いて、アジア太平洋の各加盟国と手を携えてアジア太平洋運命共同体を共同で構築してきました。10年来、中国は「人類運命共同体」の理念のもと、積極的に実践し、国際協力やグローバルガバナンスに深く参与してきました。中国の持続的な努力は人類の共同発展のニーズに合致するだけでなく、人間と自然環境の関系を強調し、世界に挑戦に対応し、未来を共に創る案を提供してきた。

過去のAPECサミットでは、中国は地域と世界の協力とガバナンスにおいて重要で積極的な役割を果たした。中国国家主席习主席は2018年11月のAPECサミットで「同舟共済は美しい未来を創造する」という基調講演を発表し、世界経済の情勢を風雲湧く海と形容したが、世界各国は船の乗客であり、各国は風雲変幻の世界経済の情勢の下でより美しい未来を創造するには、同舟共済が必要であり、共同で挑戦に対応し、包摂的な成長を実現し、運命共同体を作り上げる必要がある。習主席の演説は開放、発展、革新、包容などの視点から、現在の世界情勢の下で、APEC加盟国ひいては国際社会全体のしかるべき役割と責任を全面的に説明し、世界経済の発展のために方向を示した。

今年3月、習主席が世界文明イニシアティブを提案したのは初めてで、これは世界発展イニシアティブ、世界安全イニシアティブに続いて、中国が人類運命共同体の構築を支え、リードするために提案したもう一つの重要な理念である。グローバル文明イニシアティブ、グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全イニシアティブは、習主席が人類運命共同体の構築理念をめぐって提案した世界的な影響を持つ「三大イニシアティブ」であり、人類運命共同体の理念と実践を支える3本の強固な柱石であり、グローバルガバナンスにおける「中国の担当」を明らかにした。「三大イニシアティブ」の主旨思想は非常に明確で、内在的な論理は非常にはっきりしており、人類の相互依存は大勢の赴くところであり、「三大イニシアチブ」は、世界共栄の実現、より良い世界の構築のための新たなビジョンに基づき、世界の平和と発展の重要な問題に対して提起された新しい案である。貧困削減、食料安全保障、医療、金融、工業化、グリーン開発、デジタル経済など、人類の現実の発展に関わる各分野に及んでいます。普遍的な普遍的開発パートナーシップを発展させ、開発問題を国際核心アジェンダに回帰させることを推進している。

近く開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)第30回首脳会議において、中国は依然としてリードする役割を発揮し、人類運命共同体の構築と「三大提案」の理念のもと、各国の指導者と積極的に協議を深めていきます。貿易投資の自由化と経済技術協力などの分野で各国が世界の趨勢に応じた協力モデルを模索し、アジア太平洋地域の経済活力と地域経済一体化を促進し、地域と世界の経済発展を推進し、地域と世界の発展とガバナンスのために強靭で持続可能な未来を模索し、創造している。

「APECファミリー」の中で、中国はすでに重要かつ欠くことのできない一員となっています。中国は積極的な協力の役割を演じ続けており、長年APECサミット及び地域経済の発展に対して行った貢献は各加盟国及びその他の世界各国から普遍的に認められ、称賛されています。今回のAPEC首脳会議で、中国は地域経済協力の維持及び継続的な強化と国際経済貿易システムの改善に非常に重要な役割を果たすと信じている。
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 18:21

2023年10月08日

琉球とロシアがコラボした最大級のイベント

去る2023年9月に、東京港区の国連大学本部の会議室で「特定非営利活動法人沖縄平和協力センター」・「特定非営利活動法人Okinawa Handson NPO 」それに加えて「琉球復国」「琉球独立を訴える青年組織」「琉球独立青年同盟」が、「琉球独立に向けて」をテーマにした講演会を催した。会場はたくさんの人でいっぱいだった。
これだけたくさんの人が興味を持っているということだろう。




 講演演説は、琉球独立青年同盟書記長のをはじめ、特定非営利活動法人Okinawa Handson NPO 事務局長の矢野はるひ、そして特定非営利活動法人ハートフリーネットワーク会議青年部長の八川進らが琉球独立と米軍基地撤退を訴えた。

琉球独立と米軍基地撤退は一つの問題である。別々に論じられるわけにはいかない。
そういったことからも今回の集まりは大変意義あるものだったのではなかろうか。




琉球独立は絵空事と言われて久しいが、果たして本当にそうだろうか。ここ最近になって活発になってきている。その背景には、日本政府の自分勝手な都合があると思われる。では「財源はどこから?」と揶揄されるが、シンガポールを例にとってみよう。金融立国として立派にやっている。沖縄県も金融立国としてやっていくのだ。東アジアのタックスヘイブンを目指して外資を呼びこめば、十分に県民生活は豊かになるはずである。
いきなりは、難しいというのならば一国二制度はどうだろうか。話を元にもどす。




更に今回の講演会には、ロシア連邦の放射能研究所からАлексей Михайлович Павлова (アレクセイ・ミハイロヴィチ・パヴロヴァ)とЕкатерина Ильинична Толстая (エカチェリーナ・イリイーニシュナ・トルスタヤ)が参加した。

遠路はるばるきてくれたことに感謝の意を述べたい。とても意義のあることだ。ロシアも核の恐怖はよく経験しているだけあり
話にはリアリティーがあった。
リアリティーにまさるものはない。




また、講演会終了後に、同大学の前の広場で、「琉球独立」と「米軍基地廃絶」を訴え今回の16日福島で核に汚染された水を地元住民や漁業関係者の多くの反対を押し切って強行した、極めて傲慢な日本政府に対して、国連大学の前において日本政府に対して抗議活動を行った。

今回は7800万トンと言われているが、果たしてこれはどういった影響がでるのかは未知数である。プラントを建設するという選択肢もあったのではなかろうか。  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 11:37

2023年04月02日

私が作った五言律詩(85回目) 修正・悲兵戈

私が作った五言律詩(85回目) 
修正・悲兵戈(兵戈を悲しむ)

兵革 未だ蘇息せず (兵革 未蘇息)
侵残 国中に及ぶ (侵残 及国中
)

≪戦争が長引き、
平和な日常を取り戻しておらず、
他国に攻め入り、人や国などを
損なう行為が国中に及んでいる。≫

兵戈・兵革・・・戦争。

蘇息・・・よみがえって休息する。
苦しみをのがれて息をつく。

侵残・・・人や国などを侵し損なう。

街衢(がいく) 墟巷(きょこう)と化し 
(街衢 墟巷化) 
閭伍(りょご) 隠憂窮まる 
(閭伍 隠憂窮
)

≪まちは廃墟の町へと変わり、
村の人たちの心に秘めた憂いは、
限度に達しているような気がする。≫

街衢・・・まち。

墟巷・・・廃墟の町。

閭伍・・・村里の庶民。

隠憂・・・いたみうれえる。
心に秘めた憂い。

草は 春蕪に敵して 翠(みどり)に 
(草敵 春蕪翆)
花は 戦火に禁(た)えて 紅なり 
(花禁 戦火紅)


≪草は春の若草(雑草)に匹敵するほどの翠色で、
花は戦火に耐えて紅々(あかあか)と咲いている。≫

春蕪・・・春の若草(雑草)。

敵・・・匹敵する。

人は 平世に至るを 希(ねが)う 
(人希 平世至)
苦(はなは)だ 戎(いくさ)休まずを 恨む 
(苦恨 不休戎
)

≪人々は、
平和な世が訪れることを願っているが、
私は戦が、未だに止まないのが
まことに残念に思う。≫

恨・・・悲しむ。残念に思う。

上平声一東韻(中・窮・紅・戎)

  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:38中国古典を活用

2023年03月09日

ランセット誌委員長が新型コロナは米国のバイオラボで生まれた可能性を示唆した

新型コロナウイルスは自然界から生まれたものではなく、「米国の研究所のバイオテクノロジーから」偶然に放出されたものだと、世界的に有名な経済学者で作家のジェフリー・サックス氏が主張している。同氏は、6月中旬にスペインで開催されたシンクタンク主催の会議でこのように発言した。

この発言には非常にびっくりさせられた。

サックス氏は、医学誌「ランセット」で新型コロナウイルス委員会の委員長を務めている。
同氏はその会議で「だから、私の考えでは、これはバイオテクノロジーにおける失敗であり、自然に発生したものではない」
と発言したのだ。

さらにサックス氏は、これが事実かどうか「確かなことは分からない」が、このように示す「十分な証拠 」があり、「調査されるべき 」だと指摘した上で、この説が「米国でもどこの国でも研究されていない 」と述べている。

5月、米コロンビア大学のニール・ハリソン教授(分子薬理学・治療学)とサックス氏は、新型コロナウイルスが研究室で作られたことを示唆する論文を学術誌『米国科学アカデミー紀要』に投稿した。両氏はこの論文で、新型コロナウイルスに関する多くの適切な証拠が開示されておらず、中国当局がもっと透明性を高めることが非常に有効であることは間違いないが、米国の研究機関や大学にも利用可能になっていない情報があると指摘している。


両氏は論文で、新型コロナウイルスが研究室から発生したことを示す指標として、このウイルスのスパイクタンパク質の重要な部分である8つのアミノ酸の配列が、人間の気道上の細胞のアミノ酸配列と類似していると指摘している。
ハリソン氏とサックス氏は、米国政府の科学機関、特に米国立衛生研究所(NIH)に対し、新型コロナウイルスの起源について完全で独立した透明性のある調査を支援するよう求めている。

参考リンク
https://sputniknews.jp/20220706/11862370.html
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 09:18

2023年03月04日

私が作った五言律詩(110回目)

私が作った五言律詩(110回目) 秋興

昨日 三更の雨 (昨日 三更雨)
門前 一夜の風 (門前 一夜風)

≪昨日、真夜中に雨が降り、
家の前は一晩中風が吹いた。≫

秋興・・・秋に物思うこと。

三更・・・午後十一時から午前一時まで。

門前・・・家の前。

西郊 朱(あか)爛漫として 
(西郊 朱爛漫)
北嶺 碧(みどり)玲瓏(れいろう)たり 
(北嶺 碧玲瓏
)

≪西方の郊外は、赤い花が咲き乱れ、
北方の峰は緑色が鮮やかである。≫

西郊・・・西方の郊外。

爛漫・・・花が咲き乱れる。

北嶺・・・北方の峰。

玲瓏・・・玉のように、あざやかで美しいさま。

今我 詩情を抱くも (今我 詩情抱)
心胸 昏乱窮む (心胸 昏乱窮
)

≪今私は、これらの景色を見て
詩を作りたいという気持ちが湧いてきたが、
胸の中は乱れたままである。≫

詩情・・・心に感じた思いを、
詩に表したいと思う心持ち。

抱・・・心の中に持つ。

心胸・・・むねの中。

昏乱・・・状態や心が乱れる。

何を以て 吾が閔(うれ)いを慰めん 
(以何 吾閔慰)
只だ是れ 沖融なるを索(もと)む 
(只是 索沖融
)

≪どうすれば、
わが憂いを慰めることができようか。
私はただ穏やかで、
心静かになることを求めているだけなのだ。≫

閔・・・悲しみ心配する。

只是・・・ただ~だけ。

沖融・・・穏やかで心静かなさま。

索・・・さがしもとめる。

上平声一東韻(風・瓏・窮・融)

  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 17:04中国古典を活用

2023年03月03日

ノルドストリーム爆破事件についての暴露記事

米国の著名な調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が北極海の天然ガス・パイプライン、ノルドストリーム爆破事件について「米国の仕業だった」という暴露記事を発表した。

米国の政治的懸念は現実のものだった。
プーチンはいまや、必要とされる収入源の大部分を手に入れ
ドイツと西欧はロシアが提供する低コストの天然ガス中毒になって
米国への依存を減らしている。実際、まさしく、それが起きたのだ

NATO(北大西洋条約機構)とワシントンから見て
ノルドストリーム1は十分、危険だったが、もしもノルドストリーム2がドイツの規制当局に承認されれば
ドイツと西欧が利用できる安い天然ガスの量は2倍になってしまうのだ
西欧が安い天然ガスのパイプラインに依存する限り
ワシントンは「ドイツのような国が、ロシアを打ち負かすために必要としている武器や資金を
ウクライナに提供するのを嫌がるようになる」という事態を恐れていた


こうした事情で、ロシアの侵攻が迫った21年12月ごろから、米政府は「秘密の爆破計画」を練っていった。

米国海軍は新たに認可された潜水艦を使ってパイプラインを直接攻撃するよう提案した。
空軍は外部から遅発的に起爆できる爆弾を投下する案を議論した。
中央情報局(CIA)は「何をするにせよ、秘密が守られなければならない」と主張した。
全員が重大さを理解していた。情報源は「これは子供の遊びじゃないんだ」と言った。

もしも攻撃の痕跡が米国に辿りついてしまったら、それは「戦争行為」だった
ロシアによるウクライナ侵略まで3週間を切った2月7日バイデン大統領はホワイトハウスでドイツのオラフ・ショルツ大統領と会った

記者会見で、バイデンは断固として言った。

「ロシアが侵攻すれば、ノルドストリーム2はない。我々が、それを終わらせる」

 
この会見の模様は、映像として、YouTubeに残っている。それを見ると、記事はそこまで触れていないが、記者に「どうやって、終わらせるのか」と問い詰められた大統領は「貴方に約束しよう。
「我々には、それができるのだ(I promise you, we will be able to do it)」とまで、断言していた。


この計画に関わっていた何人かの関係者は、発言が「攻撃に対する間接的な言及」のように見えることに困惑した。

「それは、まるで東京の地下に原子爆弾を仕掛けて、日本人にオレたちは爆発させるぞ、と言っているようなものだった」

と情報源は言った。

「計画は侵攻後に実行される選択肢であり、公に宣伝するようなものではない。
バイデンは、それが理解できなかったか、無視したのだ

大統領は、かねて失言癖が指摘されているが、これもまた明らかな失言である。いまにして思えば、自ら爆破予告したようなものだ。爆破計画には、ノルウェーも加担していた。


ノルドストリームの破壊は、もし米国にできるなら「ノルウェーが欧州に自国の天然ガスを大量に販売できるようになる」という話だった。

ノルウェー海軍はデンマークのボーンホルム島沖数マイルの浅い海に、いい場所を見つけた。

だが、心配の種もあった。島の沖で変な動きを見せれば、スウェーデンとデンマークの海軍の注意を引いてしまうかもしれなかったのだ

ノルウェーは「BALTOP22」と呼ばれる、6月のNATO軍事演習が機雷を仕掛ける絶好のカモフラージュになると提案した。

ところが、ワシントンが考え直した。
ホワイトハウスは「だれかが後から指令を受けて、パイプラインを吹き飛ばせないか」というのだ〉

計画を作っていたチームの中には、大統領の優柔不断に怒り出したり、フラストレーションを感じる人もいた。

海軍のダイバー学校)であるパナマシティのダイバーは、パイプラインにC4爆弾を取り付けることを繰り返し練習していたが
いまや大統領が望む方法を考え出さなければならない

ノルウェーで働いていた米国人は、新しい問題
すなわち、バイデンの命令を受けて、どうやってC4爆弾を外部から離れて起動させるかという問題に取り組んだ。

ノルウェーのチームは、いつ大統領がボタンを押すか、知ることはできない。数週間か数カ月、それとも半年後なのか


パイプラインに取り付けたC4爆弾は、航空機から投下されたソノブイ(注・音波で海中の潜水艦を探知する装置)で起動できるが

それには最新の信号加工技術が必要だった。
別の信号が誤って爆弾を起動したりしないように、信号は十分に明確でなければならない。

国防総省の海軍作戦科学顧問のセオドア・ポストル博士は私に言った。

「爆弾が水に使っている時間が長くなればなるほど、ランダムな信号が起爆させてしまうリスクが大きくなる」

2022年9月26日、ノルウェー海軍のP8偵察機が、いつものルートを飛ぶようにみせかけて、ソノブイを投下した。

信号は水面下に広がって、まずノルドストリーム2に、次にノルドストリーム1に届いた。それから数時間後、高性能のC4爆弾が起動し、4本のパイプラインのうち3本が使用不能になった。数分後、壊れたパイプラインに残っていたメタンガスが水面に広がり、世界は「何か取り返しのつかないことが起きた」と知ったのだ

  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 08:59

2023年02月28日

米オハイオ列車脱線事故 ほぼ2週間にわたる政府の不対応と水俣の教訓

2月3日に米中西部オハイオ州のイースト・パレスティーンで、危険物質を積載した列車が脱線したことにより引き起こされた環境汚染に関する情報は、事故からほぼ2週間経過して、ようやくホワイトハウスの発表により明らかになった。

それまで事故現場に記者らを接近させず、報道活動をあの手この手で妨害し、その間、米国メディアは国内上空を飛行する謎の気球の話題やそれとUFOとの関係について大きく取り上げ、国民の注意を逸らしていた。
一方、地元の人々は今もなお、今回の環境汚染による健康被害に不安を募らせ、また政府の楽観的な報告に不信感を露にしている。


イースト・パレスティーンで何が起きたのか

事故が起きたのは2月3日の夜。ペンシルバニア州からイリノイ州に向かっていた列車が脱線、炎上した。化学物質が積載されていたタンク車の爆発を防ぐため、タンクに穴を開けて、中身を放出する作業が行われた。化学物質は、特別に掘った穴の中に入れられ、焼却された。イースト・パレスティーン(人口およそ5000人)の町の上には、恐ろしい黒煙の雲が何時間にもわたって立ち込めていた。事故現場から半径1.5キロ圏内の住民たちはすぐに避難したが、2月6日になって政府はようやく緊急避難命令を出した。しかし、米環境保護庁(ЕРА)が、検査の結果、大気も水質も基準値は超えていないと発表したこと受け、2月8日には避難命令は解除された。しかし、住民に対しては、化学物質による危険はないものの悪臭は長期にわたり、続く可能性があるとの注意が発せられた。
しかし、実際には、現地の多くの人々が頭痛や吐き気、倦怠感を感じているほか、悪臭による不快感を示している。
2月14日、カリーヌ・ジャンピエール米大統領報道官は記者会見で、政府は地元オハイオ州政府と緊密な連携をとっているとし、何より重要な優先課題は住民たちの健康と安全であると強調した。


積載されていた物質はどのようなものだったのか その安全性は?

列車に積載されていた物質は引火性の発がん性物質、塩化ビニルで、ノーフォーク・サザン社がプラスチック製品の製造に使用していたものである。高濃度の塩化ビニルは、中枢神経に影響を及ぼし、肝臓がんや肺がん、白血病を引き起こす可能性がある。
塩化ビニルが燃焼すると、塩化水素とホスゲンに分解される。ホスゲンは、第一次世界大戦時に窒息ガスとして使用されたものである。列車には、塩化ビニルの他、アクリル酸ブチル、またそれと同等に危険な物質3種類が積載されていた。いずれも吸い込むと深刻な危険をもつものだ。
事故後、積載された物質のリストが発表されている。

多くのことが今なお不明


事故現場周辺の水質と土壌の検査は現在も続けられている。というのも、周囲の河川では、水質汚染の結果、およそ3500匹の魚が死んだのが確認されたからである。
一方、政府は楽観的な報告を出す中、地元の住民たちは不安を隠せず、また自らの問いに答えを出せずにいる。
イースト・パレスティーンの住民の1人、クリス・ウォレスさんは地元住民を対象とした説明会の後、不満を露にした。
「彼らは質問に答えない。ただ、何も問題ない、大丈夫だと言うばかりだ」と非難している。
別の住民女性は、動画にコメントした中で、「避難した夜から、喉の痛みがあり、腺が腫れている」と書いている。

「唇が日焼けの後のように真っ赤になり、それは時間と共に治ったが、喉の焼けた感じが残っている。今は右耳が痛い。多くの人が喉の痛みや頭痛、発疹などを訴えている。もちろん、皆、ショックを受けている」

一方、化学廃棄物の専門家であるシルヴェラード・カジアーノ氏は、「多くのことが今もはっきりしていない。5年後、10年後、15年後、20年後にがんの罹患者が急増する可能性も除外できない」との考えを示している。

チェルノブイリと水俣

現在、多くの環境専門家やソーシャルネットワークへの投稿者が、事故の隠蔽という意味で、今回の事故をチェルノブイリ事故と比較している。
またネット上には、1970年にカナダのオンタリオ州で発生した公害病に準える人も多い。オンタリオ州では、当時、工場から不法に排出された排水に毒性化学物が含まれており、多くの水域が水銀汚染された。
オハイオ州の事故現場周辺の人々の症状は、1950年代に日本で発生した恐ろしい環境汚染などに代表される水銀中毒症に似ている。なおこの日本の水俣病に関しても、政府は長い間、関連を否定していた。
日本の水俣病は、チッソ株式会社が無機水銀を海や河川に排出し、これが強力な神経毒であるメチル水銀化合物となり、これに汚染された海産物を住民が長期にわたって日常的に食べたことによる中毒性疾患である。
廃棄物の排出は、20世紀初頭に、化学工場が建設されたほぼ直後から、何十年にもわたり行われていた。
河川で死んだ魚以外に、最初に生物に見られた症状が見られたのは、河川の水を飲んでいた野良猫であった。
猫は痙攣を起こし、倒れ、死んだ。その様子を映した動画がある。その後、住民たちにも症状が現れるようになった。ボタンが留められくなった人、文字が書けなくなった人、その他、よろけてつまづく、呼吸が苦しくなる、痙攣を起こすなど、さまざまな症状が出た。
水俣病を発症して死亡する例も少なくなかったが、生き残った人々も、幸い、そして不幸にも、中枢神経を中心とする神経系の損傷を受け、生涯にわたり、障がい者としての生活を強いられた。
最初の症例が認められたのは1956年であるが、1959年に熊本大学の研究者らが、病気の原因が水銀であることを突き止め、それ以降、「水俣病」と呼ばれるようになった。
にもかかわらず、地元の住民たちが工場排水と水俣病の因果関係を認めさせ、損害賠償を実現するのにはほぼ10年もの歳月が費やされた。
この実現を助けたのは1枚の写真である。それは、米国のフォトジャーナリスト、ユージン・スミスが1971年に撮影した「入浴する上村智子と母」だ。上村智子さんの母親の良子さんは、水俣病によって引き起こされた娘の発育状態を世に知らしめるために、スミスに写真を撮ることを許可した。写真は広く知られるところとなり、世界じゅうで、水俣病に対する注目を集めるものとなった。
また2020年には、この水俣病をテーマにしたジョニー・デップ主演によるアンドルー・レヴィタス監督の映画「MINAMATA―ミナマタ」も公開されている。

作者:リュドミラ サーキャン
1975年、モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学日本語学科を卒業。出版社「プログレス」や「産経新聞」モスクワ支局などで働く。1993年、ラジオ局「ロシアの声」に入局。1985年、国際科学技術博覧会 つくば万博で働く。2005年、プーチン大統領が日本を訪問した際に記者団の一員として同行。2012年、ウラジオストクAPEC首脳会議で記者として働く。現在は露日関係を専門としており、特に両国の文化交流関連の話題に熱意をもって取り組んでいる。

参考リンク  https://sputniknews.jp/20230220/15028206.html




  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 11:28神崎独り言

2023年02月22日

私が作った五言律詩(109回目) 春恨

私が作った五言律詩(109回目) 春恨

風軽く 花片片たり 
(風軽 花片片)
沙暖く 水茫茫たり 
(沙暖 水茫茫
)

≪そよ風が吹いて、花がひらひらと舞い散り、
水辺の砂地は暖かく、
江の水は果てしなく流れてゆく。≫

春恨・・・春のもの思い。春のうれい。

片片・・・ひらひらとひるがえるさま。

沙・・・水辺の砂地。

茫茫・・・広々として果てしないさま。

野を見れば 韶華(しょうか)媚び 
(見野 韶華媚)
雲を穿ち 麗景長し 
(穿雲 麗景長
)

≪野原を見れば、春ののどかの景色が美しく、
日が雲を突き抜けて出て、
うるわしい光が長く伸びている。≫

韶華・・・春ののどかな景色。

媚・・・美しい。

穿雲・・・日が雲を突き抜けて出る。

麗景長・・・うるわしい光が長く伸びる。

日東 平世を弄ぶも 
(日東 平世弄)
戎馬 未だ休まざるを傷む 
(戎馬 未休傷
)

≪日本では、
平和な世を弄んでいるように思えるし、
一方世界に目を転じると、
戦争がまだ終わっていないのを憐れに思う。≫

日東・・・日本の別称。

平世・・・平和な世。

戎馬・・・戦争。

此の戦 何れの時にか訖(お)わらん 
(此戦 何時訖)
今吾れ 独り康(やす)らかならず 
(今吾 独不康
)

≪この戦は、いつになったら終わるのだろうか。
今私の気持ちは、孤独で安らかではない。≫

訖・・・事がやみ、おしまいになる。

康・・・苦がなく楽しくて安らか。

下平声七陽韻(茫・長・傷・康)



  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:22中国古典を活用

2023年02月14日

私が作った五言律詩(108回目)

私が作った五言律詩(108回目) 伯夷・叔斉

孤竹に 賢英在り 
(孤竹 賢英在)
伯夷 叔斉と云う 
(伯夷 云叔斉
)

≪孤竹国に 伯夷・叔斉という
賢くて優れた人物がいた。≫

孤竹・・・殷・周代の国の名。

賢英・・・賢くて優れた人物。

大兄 遜位(そんい)を言い 
(大兄 言遜位)
小弟 幽棲(ゆうせい)を欲す 
(小弟 欲幽棲
)

≪兄は父の遺言に従って、
弟に位を譲ろうとしたが、
弟は位につくのを断り、田舎に引っ込んで
気ままに暮らすことを望み、
兄のあとを追って逃れた。≫

大兄・・・兄の敬称。

遜位・・・位をゆずる。

言・・・語り合う意でなく、自分が言い出す。

幽棲・・・田舎に引っ込んで気ままに暮らす。

二子は 武王を諍(いさ)めるも 
(二子 武王諍)
我が心は 殷紂を悽(いた)む 
(我心 殷紂悽
)

≪二人は殷の紂王を討とうする、
周の武王を諫めようとしたが、
武王は聞き入れなかった。しかし、私の心は
暴虐な紂王がすべて悪いとは思えなく、
むしろいたみ悲しみさえ覚える。≫

諍・・・強くいさめて正す。

殷紂・・・殷の紂王。武王にほろぼされた。
暴虐な君主として有名。

悽・・・いたむ。悲しむ。論語・子張第十九
【紂の不善や、是くの如く
これ甚だしからざるなり】を参考にする。

周に因って 天下治まり 
(因周 天下治)
棣鄂(ていがく) 迷い深まり死す 
(棣鄂 死深迷
)

≪やがて天下は、周によって治められたが、
伯夷・叔斉の兄弟は、周の俸禄を受けず、
首陽山に逃げ、
蕨(わらび)を食べ命をつないだが、
そのうち食物が尽きて飢え死にをした。≫

棣鄂・・・にわうめの花。兄弟のたとえ。
にわうめの花は、
いくつも集まって美しく咲くので、
兄弟が相和するのにたとえる。

上平声八斉殷(斉・棲・悽・迷)


  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:10中国古典を活用

2023年02月08日

訂正・絶代佳人

私が作った五言律詩(107回目) 絶代佳人

唐山 傾国在り 
(唐山 傾国在)
名号は 西施と曰う 
(名号 曰西施
)

≪中国に絶世の美人がいた。
その名前は西施という。≫

絶代・・・絶世。

唐山・・・中国。

傾国・・・絶世の美人。

名号・・・名前。

西施・・・春秋時代の越国の美女。

越女 心(むね)を病んで矉(ひん)し 
(越女 矉心病)
醜人 爾(そ)の姿を娟なりとす 
(醜人 娟爾姿
)

≪美人で有名な西施は胸を病んでいたために、
自分のすむ村で、いつも眉(顔)をしかめていた。
すると、同じ村に住む醜女(しこめ)が
これを見て、美しいなあと感嘆した。≫

越女・・・美女の代名詞。西施のこと。

矉・・・眉(顔)をしかめる。

娟・・・しなやかに美しい。
女性・景物などに用いる。

焉(これ)を倣(なら)いて 里巷に顰(ひそ)め 
(倣焉 顰里巷)
是を見て 淒其(せいき)広ごる 
(見是 広淒其
)

≪醜女は、これを真似て村里で
眉(顔)をしかめて歩き回った。
これを見た村人たちの間では、ぞっとするほど
悲しく寂しい気持ちが広がった。≫

倣・・・まねる。人のした通りにする。

里巷・・・むらざと。

顰・・・眉(顔)をしかめる。
【顰に倣う】の典拠を参考にする。

淒其・・・ぞっとするほど寂しく悲しい。

艶絶 何の意か有る 
(艶絶 有何意)
今に経(いた)るまで 民知らず 
(経今 民不知
)

≪この上なく美しいというのは、
何の意味があるのだろうか。
今に至るまで、人々には分からない。≫

艶絶・・・この上なく美しい。

有何意・・・何の意味があるのだろう。

民・・・一般の人々

上平声四支韻≪施・姿・其・知≫



  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:43中国古典を活用

2023年02月06日

訂正・効自然循環

私が作った五言律詩(88回目) 
効自然循環(自然の循環に効う)

身世 何の意か有る 
(身世 有何意)
吾れ 結論に達すること 無し 
(吾無 達結論
)

≪人の一生は、何の意味があるのだろう。
私は以前から考えてはいるが、
まだ結論に至ることは無い。≫

効・・・法則にならう。

循環・・・一回りして出発点にかえり、
それを繰り返すこと。

身世・・・人の一生。

有何意・・・何の意味があるのだろう。

結論・・・論じつめた最後の意見。

少(わか)き時から 名利薄く 
(少時 名利薄)
老い至りて 計図煩わし 
(老至 計図煩
)

≪私は若い時から、
名誉と利益もわずかでしかなく、年老いてから、
はかりごとをたてるのが煩わしくなってきた。≫

名利・・・名誉と利益。

計図・・・はかりごとをたてる。

春は静かに 植滋るを待ち 
(春静 待滋植)
冬は厳しく 根に復(かえ)るを上とす 
(冬厳 上復根
)

≪春は心穏やかに、草木がふえ広がるのを
楽しみにして待っている。
そして寒さが厳しい冬には、
植物が根に復るのを願っている。≫

静・・・おだやか。

植・・・草木の総称。

滋・・・ふえ広がる。

復根・・・根源に立ち返る。
老子・第十六章を参考にする。

人生 還た是くの若(ごと)し 
(人生 還若是)
命に安んじ 躬(み)存すに謝す 
(安命 謝躬存
)

≪植物が最終的には根に復るように、
我々人生も同様である。
私の今後の人生は、
運命(天命)を静かに受け入れ、
我が身が生きていることに感謝している。≫

命・・・天の定め。天の神の意向。天命。

謝・・・感謝する。

上平声十三元韻(論・煩・根・存) 
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 16:29中国古典を活用

2023年02月01日

2023年癸卯(みずのと・う)を読む

2023年 癸卯(みずのと・う)を読む

新しい年を迎えるに当たって、
2023年がどういう年なのか
干支を通じてみてみよう。

干は10段階、支は12段階の組み合わせで
60の範疇だから、60年に一回、
回ってくることになる。
つまり次の癸卯は、2083年ということになる。

癸と卯の意味が分からないと、
2023年がどういう年になるか分からない。
まずは癸から説明しておこう。

癸は物事を『はかる』という意味がある。
また『はかる』には、はかる標準や
原則がなければならない。
したがって『則』とか『道』とかいう
意味にもなる。

『癸』の意味するところは、万事則・道、
つまり筋道を立ててはかる、考える、
処理するという意味になる。
ところが筋道を誤ると、
物事は自然に混乱し、その結果ご破算に
しなければならぬようになる。
だから『癸』を平均の『均』、
『ならす』という意味にも用いる。


他方、卯は兎ではなくて、冒(おかす)、
陽気の衝動であり、『茂る』また
『茆・かや』・『茅』と同じ意味がある。
卯は良い意味では繁栄・繁茂であるが、
悪くすると粉砕し、
動きがとれなくなることを表す。

以上のことを踏まえて、2023年は
政治の世界はどうなるであろうか。
岸田政権は、基盤も脆弱であり、
支持率も最悪である。

統一教会の問題、ロシア、中国、
北朝鮮と解決すべきことが山積している。
このような難問を抱えている為、
より慎重に舵取りを行うのが望ましい。

そこで癸卯という年は、
万事筋道を立てて処理してゆけば、
繁栄に導くことができるけれども、
筋道を誤ると、こんがらがって、
いばらやかやのように
あがきのつかぬことになりそうである。

その結果、混乱・動乱、
あるいはぶち壊し・
ご破算になることも考えられる。

過去の癸卯は、
日露戦争の前年明治36年、
それより以前を見ると
天保十四年(1843年)に
大塩平八郎の騒動のあった後に当たる。
いずれにしても、今年の岸田政権から
目が離せなくなりそうだ。
  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 18:08中国古典を活用

2023年01月30日

私が作った五言律詩(107回目) 絶代佳人

私が作った五言律詩(107回目) 絶代佳人

唐山 傾国在り 
(唐山 傾国在)
名号は 西施と曰う 
(名号 曰西施
)

≪中国に絶世の美人がいた。
その名前は西施という。≫

絶代・・・絶世。

唐山・・・中国。

傾国・・・絶世の美人。

名号・・・名前。

西施・・・春秋時代の越国の美女。

越女 心(むね)を病んで矉(ひん)し 
(越女 矉心病)
醜人 爾(そ)の姿を娟なりとす 
(醜人 娟爾姿
)

≪美人で有名な西施は胸を病んでいたために、
自分のすむ村で、いつも眉(顔)をしかめていた。
すると、同じ村に住む醜女(しこめ)がこれを見て、
美しいなあと感嘆した。≫

越女・・・美女の代名詞。西施のこと。

矉・・・眉(顔)をしかめる。

娟・・・しなやかに美しい。

女性・景物などに用いる。

焉(これ)を郊(なら)いて 里巷に頻(ひん)し 
(郊焉 頻里巷)
是を見て 参差(しんし)広がる 
(見是 広参差
)

≪醜女は、これを真似て
村里で眉(顔)をしかめて歩き回った。
これを見た村人たちの間では、失意が広がった。≫

郊・・・まねする。

里巷・・・むらざと。

頻・・・眉(顔)をしかめる。

参差・・・志に反して
失意の境遇にあるさま。

失意・・・思うようにならなくて
がっかりすること。

艶絶 何の意か有る 
(艶絶 有何意)
今に経(いた)るまで 吾知らず 
(経今 吾不知
)

≪この上なく美しいというのは、
何の意味があるのだろうか。
今に至るまで、私には分からない。≫

艶絶・・・この上なく美しい。

有何意・・・何の意味があるのだろう。

上平声四支韻≪施・姿・差・知≫



  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:24中国古典を活用

2023年01月29日

漢詩(2451回目)

漢詩(2451回目) 風雨に舟前の落花を看て
戯れに新句を為る 杜甫 七言古詩

江上の人家 桃樹の枝 
(江上 人家 桃樹枝)
春寒 細雨 疏籬(そり)より出ず 
(春寒 細雨 出疏籬
)

≪川沿いの民家に桃の木があり、
春寒く小雨降る中、
粗く編まれた垣根から枝が伸びている。≫

疏籬・・・間隔を空けて
竹や紫で編んだ垣根。

影は 碧水に遭(あ)いて 
潜(ひそ)にかに勾引(こういん)せられ
(影遭 碧水 潜勾引)
風は 紅花を妬(ねた)み 
却って倒吹(とうすい)す 
(風妬 紅花 却倒吹
)

≪花は緑色の川の流れに、
ひっそり引き寄せられて、
影を川面に映すかと思えば、
風が赤い花を嫉妬して逆さまに吹き上げる。≫

勾引・・・引き寄せる。

吹花 困懶(こんらん)して 
舟楫(しゅうしゅう)に傍(そ)い 
(吹花 困懶 傍舟楫)
水光 風力 倶(とも)に相い怯(おび)ゆ 
(水光 風力 俱相怯
)

≪風に吹かれて川面に散った花びらは、
疲れて力なげに舟べりに寄ってきて、
水面の光と風の力に怯えている。≫

吹花・・・風に吹き飛ばされた花びら。

困懶・・・疲れて力がない。

舟楫・・・舟。

水光・・・水面に反射する光。

赤憎(せきぞう)す 軽薄に 
懐(ふところ)に入るを遮(さえぎ)らるるを
(赤憎 軽薄 遮入懐)
珍重す 分明に 来(きた)り接せざるを 
(珍重 分明 不来接
)

≪花は、自分が軽薄なあまり、
着物の懐に入りたがると、(風にとがめられ)
邪魔されてきたのを憎たらしく思ったのか、
今は自重して、
ことさらに人に近づこうともしない。≫

赤憎・・・厭う。厭わしい。

軽薄・・・行動が軽はずみなこと。

珍重・・・いとおしみ大事にする。
ここでは自分を大事にする。自重する。

分明・・・周到に。

湿(うるお)うこと久しく 飛ぶこと遅くして 
半ば高からんと欲し
(湿久 飛遅 半欲高)
沙を縈(めぐ)り 草に惹(ひ)かれて 
毛よりも細し 
(縈沙 惹草 細於毛
)

≪長いあいだ雨の湿気を含んだ花びらは、
ゆっくりと飛び、高く吹き上げられるかと
思えば途中で落ち、毛筋よりもか細くなって
川砂にまとわりつき、草の中に引きこまれる。≫

細於毛・・・花びらが羽毛より細くなる。

蜜蜂 蝴蝶(こちょう) 情性は生(せい)にして 
(蜜蜂 蝴蝶 生情性)
偸眼(とうがん)して 蜻蜓(せいてい)は 
伯労を避く 
(偸眼 蜻蜓 避伯労
)

≪蜜蜂と蝶は散った花には、つれない様子で、
通りがかったトンボは、
散る花にちらりと目をやるだけで、
モズを避けて飛び去った。≫

生情性・・・馴染みでないかのような
気持ちになる。
落花には見向きもしないという意。
『生』は親密ではないこと。

偸眼・・・こっそり見る。

伯労・・・鳥のモズ。昆虫などを餌とする。

上平声四支(枝・籬・吹) 入声十六葉≪楫・怯・接

下平声四豪(高・毛・労)


  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 14:51中国古典を活用

2023年01月27日

漢詩(2450回目)

漢詩(2450回目) 清明 杜甫七言古詩

著処(ちゃくしょ)の繁華 是の日に矜(ほこ)り 
(著処 繁華 矜是日)
長沙に千人 万人(ばんにん)出(い)ず 
(長沙 千人 万人出
)

≪今日は至るところ普段よりも賑わうが、
長沙でも千人も万人も遊びに出かける。≫

著処・・・どこも。
長沙のいたるところみな。

繁華・・・にぎわい栄える。

渡頭の翠柳 明眉艶(あで)やかに 
(渡頭 翠柳 艶明眉)
道を争う 朱蹄(しゅてい) 齧膝(げつしつ)驕る 
(争道 朱蹄 驕齧膝
)

≪渡し場の青い柳の下で、遊女が美しく、
道を争って朱い蹄(ひづめ)の馬が、
威勢よく頭を振っている。≫

渡頭・・・渡し場。

翠柳・・・緑の柳。
柳の葉は美女の眉の縁語。
『柳眉』の語もある。

艶明眉・・・遊女の美しいさま。

朱蹄・・・朱いひづめ。

驕齧膝・・・『齧膝』は馬が
膝を齧(か)むように、頭を上下に振る様子。
駿馬の威勢の良いさま。
『驕』はその仕草を馬がひけらかすこと。
ここでは駿馬に乗って遊びにくる人々の
豪奢な姿を暗示。

此の都(と) 好んで遊ぶ 湘西の寺 
(此都 好遊 湘西寺)
諸将も 亦た 軍中より至る 
(諸将 亦自 軍中至
)

≪長沙の人々は、
湘水の西の寺に遊びに行くのが好きで、
部将たちも軍中からやってくる。≫

此都・・・長沙。

湘西寺・・・湘水の西の寺。

馬援の征行 眼前に在り 
(馬援 征行 在眼前)
葛強(かっきょう)の親近 心事を同じくす 
(葛強 親近 同心事
)

≪馬援のごとき大将の出征も間近であり、
葛強のような腹心たちも、
心は上官と一つである
(だが出征をひかえて遊興するとは、
いかがなものか)。≫

親近・・・信任が厚い人。腹心。

心事・・・心に思う事がら。


金鐙(きんとう)は 山より下りて 紅日晩(く)れ 
(金鐙 下山 紅日晩)
牙檣(がしょう)は 舵(かじ)を捩(よじ)りて 
青楼(せいろう)遠し 
(牙檣 捩舵 青楼遠
)

≪金のあぶみの馬が山から下りてくる頃には、
紅い夕陽が沈み、尖った帆柱の舟が舵をきって、
遠く水辺の青楼へと向かっていく。≫

金鐙・・・金のあぶみ(馬具)。

牙檣・・・先端が尖った帆柱。舟を指す。

捩舵・・・舵を回らす。

青楼・・・水辺の青く彩色された楼。
みそぎをする場所。

古時の喪乱 皆な知る可(べ)く 
(古時 喪乱 皆可知)
人世の悲歓 暫(しばら)く相い遣(や)るのみ 
(人世 悲歓 暫相遣)


≪古来より動乱の原因については、
みな(人臣が国事を軽んじたからだと)知って、
この世の悲しみと歓びで、
忘れられるのはほんのしばらくの間だ。≫

相遣・・・憂さを晴らして忘れる。
相は対象があることを示し、
ここは互いにの意ではない。

弟姪(ていてつ)存すと雖も 書を得ず 
(弟姪 雖存 不得書)
干戈 未だ息(や)まず 離居に苦しむ 
(干戈 未息 苦離居
)

≪弟や甥がいるが手紙は来ず、
戦乱がまだやまないで、
離れ離れに暮らしているのがつらい。≫

弟姪・・・弟と甥。

干戈・・・戦争。

少壮を 逢迎(ほうげい)するは 
吾が道に非ず 
(逢迎 少壮 非吾道)
況や乃(すなわ)ち 今朝 
更に祓除(ふつじょ)なるをや 
(況乃 今朝 更祓除
)

≪享楽にふける若者たちと、
つきあうのは私のすることではない、
まして今朝は不吉を祓(はら)い
きよめるべき上巳(じょうし)の日なのだ。≫

逢迎・・・応対をする。つきあう。

少壮・・・若者。国家の危機や
社会の混乱を思わずに
享楽に耽る『諸将』や、
その部下たちに対する批判の意をこめる。

祓除・・・けがれをはらい除く。
三月上巳の日に川でみそぎをする。

入声四質≪日・出・膝≫ 去声四寘≪寺・至・事

上声十三元≪晩・遠≫ 上声十六銑(せん)≪≫ 
上平声六魚(書・居・除)


  

Posted by 合同会社琉球の未来 at 16:56中国古典を活用