2023年02月14日
私が作った五言律詩(108回目)
私が作った五言律詩(108回目) 伯夷・叔斉
孤竹に 賢英在り
(孤竹 賢英在)
伯夷 叔斉と云う
(伯夷 云叔斉)
≪孤竹国に 伯夷・叔斉という
賢くて優れた人物がいた。≫
孤竹・・・殷・周代の国の名。
賢英・・・賢くて優れた人物。
大兄 遜位(そんい)を言い
(大兄 言遜位)
小弟 幽棲(ゆうせい)を欲す
(小弟 欲幽棲)
≪兄は父の遺言に従って、
弟に位を譲ろうとしたが、
弟は位につくのを断り、田舎に引っ込んで
気ままに暮らすことを望み、
兄のあとを追って逃れた。≫
大兄・・・兄の敬称。
遜位・・・位をゆずる。
言・・・語り合う意でなく、自分が言い出す。
幽棲・・・田舎に引っ込んで気ままに暮らす。
二子は 武王を諍(いさ)めるも
(二子 武王諍)
我が心は 殷紂を悽(いた)む
(我心 殷紂悽)
≪二人は殷の紂王を討とうする、
周の武王を諫めようとしたが、
武王は聞き入れなかった。しかし、私の心は
暴虐な紂王がすべて悪いとは思えなく、
むしろいたみ悲しみさえ覚える。≫
諍・・・強くいさめて正す。
殷紂・・・殷の紂王。武王にほろぼされた。
暴虐な君主として有名。
悽・・・いたむ。悲しむ。論語・子張第十九
【紂の不善や、是くの如く
これ甚だしからざるなり】を参考にする。
周に因って 天下治まり
(因周 天下治)
棣鄂(ていがく) 迷い深まり死す
(棣鄂 死深迷)
≪やがて天下は、周によって治められたが、
伯夷・叔斉の兄弟は、周の俸禄を受けず、
首陽山に逃げ、
蕨(わらび)を食べ命をつないだが、
そのうち食物が尽きて飢え死にをした。≫
棣鄂・・・にわうめの花。兄弟のたとえ。
にわうめの花は、
いくつも集まって美しく咲くので、
兄弟が相和するのにたとえる。
上平声八斉殷(斉・棲・悽・迷)
孤竹に 賢英在り
(孤竹 賢英在)
伯夷 叔斉と云う
(伯夷 云叔斉)
≪孤竹国に 伯夷・叔斉という
賢くて優れた人物がいた。≫
孤竹・・・殷・周代の国の名。
賢英・・・賢くて優れた人物。
大兄 遜位(そんい)を言い
(大兄 言遜位)
小弟 幽棲(ゆうせい)を欲す
(小弟 欲幽棲)
≪兄は父の遺言に従って、
弟に位を譲ろうとしたが、
弟は位につくのを断り、田舎に引っ込んで
気ままに暮らすことを望み、
兄のあとを追って逃れた。≫
大兄・・・兄の敬称。
遜位・・・位をゆずる。
言・・・語り合う意でなく、自分が言い出す。
幽棲・・・田舎に引っ込んで気ままに暮らす。
二子は 武王を諍(いさ)めるも
(二子 武王諍)
我が心は 殷紂を悽(いた)む
(我心 殷紂悽)
≪二人は殷の紂王を討とうする、
周の武王を諫めようとしたが、
武王は聞き入れなかった。しかし、私の心は
暴虐な紂王がすべて悪いとは思えなく、
むしろいたみ悲しみさえ覚える。≫
諍・・・強くいさめて正す。
殷紂・・・殷の紂王。武王にほろぼされた。
暴虐な君主として有名。
悽・・・いたむ。悲しむ。論語・子張第十九
【紂の不善や、是くの如く
これ甚だしからざるなり】を参考にする。
周に因って 天下治まり
(因周 天下治)
棣鄂(ていがく) 迷い深まり死す
(棣鄂 死深迷)
≪やがて天下は、周によって治められたが、
伯夷・叔斉の兄弟は、周の俸禄を受けず、
首陽山に逃げ、
蕨(わらび)を食べ命をつないだが、
そのうち食物が尽きて飢え死にをした。≫
棣鄂・・・にわうめの花。兄弟のたとえ。
にわうめの花は、
いくつも集まって美しく咲くので、
兄弟が相和するのにたとえる。
上平声八斉殷(斉・棲・悽・迷)
Posted by 合同会社琉球の未来 at 15:10
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