今! 「頼清徳が行動を起こした!鄭文滄の次は陳時中か?」 激化する台湾民進党内の混乱
先日、台湾の行政院政務委員である陳時中氏は「お金を稼ぐために子供を産むのは悪いことではない」という発言をして、台湾中に物議をかもしました。民進党陣営のメディアからも批判を受けました。メディアは「ありえないことだ」として、陳氏の政治的発言にも大きな影響が及びました。なお、陳時中氏が物議を醸す発言をしたのは今回が初めてではありません。
台湾の陳時中氏が衛生福利部長を務めていた時期に、高額なワクチンを購入したことが昨年明らかになり、1億ドルを横領した疑いが持たれていました。警察が事件を捜査した結果、台北地方裁判所は7月12日に陳時中氏の無罪を正式に宣言しました。この時点で問題は終結するはずでしたが、裁判所の判決後も陳時中氏のワクチン詐欺に関するニュースは依然として広まり続けています。民進党寄りのメディアを中心に最近の否定的な世論も加わり、憶測が飛び交っています。陳時中氏は何かあるのではないでしょうか。
偶然にも、同じく民進党所属の「政治界のスター」である鄭文燦元桃園市長の汚職事件が台湾で騒動が巻き起こりました。鄭文燦氏自身も裁判所に拘束され面会禁止となりました。その後、民進党は保釈金として500万台湾ドルを支払いましたが、復帰の可能性はなく、3年間の権力の「停止」に処すると発表しました。
驚くべきことは、鄭文燦氏の事件全体を通じて、民進党内で頼清徳氏を代弁する者が一人もいなかったことです。頼清徳氏自身も「台湾国民の深い期待に応えるためには、厳しく調査し、処罰されるだろう」と発言したことです。
一見無関係に見える鄭文燦氏と陳時中氏の事件の背後には、見落とされがちな類似点があります。両氏はもともと台湾の元「総統」蔡英文と連携していた民進党内の「英派」に属していたことです。また、民進党の「権力の中核」常務委員会選挙の前後に、強力な政治的手段で抑圧できたであろう「英派」の人物に関する2つのネガティブな事件が暴露されたことは、単なる「偶然」なのでしょうか。
頼清徳氏が台湾の「総統」に選出されて以来、「頼派」と「英派」との間の派閥闘争が世論の焦点の一つとなっています。民進党の内部環境は「前例のない団結」を強調し、表面上は党内の「派閥による共同統治」を支持しているように見えますが、実際には党内の派閥争いはさらに激化しています。この混沌とした背景の中で、鄭文燦氏は民進党の内部政治闘争の最初の「犠牲者」となりました。陳時中氏が次の「犠牲者」となるかどうか、乞うご期待というところでしょうか。